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看護師の転職理由が家族の都合な場合

看護師転職理由が家族の都合な場合は、復職までに時間を有することも考えられます。引越しをする、または介護など今は様々な理由で働けない看護師も多いのです。バランスよく働けるための工夫が病院や施設側に求められており、職場の体制の改善を進めている病院や施設もあります。復職を希望して転職先を探すことになった場合も、また同じことになった場合のことを考えながら求人を探す方も少なくありません。せっかく再度看護師として働こうという意欲が出てきた時には、前向きに求人を見て転職先を探せる状況が整っている方が、復職する看護師の数は確実に増えるのではないでしょうか。こんなことが言われています。

2013年5月10日発表 看護職員調査
「最近1年間に看護の仕事を辞めようと思ったことがある」の回答が52.1%(つまり半分以上)。
「最近1年間に病院を変わりたいと思ったことがある」は61.9%(3人に2人が)。

出典 看護師さんの転職事情より 抜粋

看護師という資格を得ながら、仕事や勤務先に不満があることが伺えます。同サイトに様々な理由が上がっていますが、自分の都合よりもそれが家族の都合だった場合はなかなか復職に繋がらず、ブランクを積んでしまうとさらに技術的な面で不安が募り、前向きに転職をしてまた看護師として復職することを考えにくい状況になってしまいます。家族の介護などが目的の場合はいつ復職出来るのかの目途が立たず、せっかくの資格を家族に向けることになります。子育てをしている看護師に対しての福利厚生は院内保育や託児所の確保など手厚くなりつつありますが、介護などをしている場合についてはまだ手つかずの問題のようです。復職したい希望のある看護師が多く潜在看護師としている状況を、病院や施設側はどのように考えているのでしょうか。

転職して復職を果たすのであれば、落ち着いて仕事がしたいと考える看護師がほとんどでしょう。夜勤も厭わないとなれば、病院としても人材確保の点でも貴重な存在のはずです。落ち着いて現在休職中の看護師が再度現場に戻るために、今後必要な環境整備はどんなことなのかを考えていかなければなりません。今現在、色々な勤務形態を含め、休職中の看護師の復職を促している病院はあります。そういった復職しやすい状況を病院側がこれからどんどん取り入れていくことで、潜在看護師という存在が少しでも減っていくことを期待したいですね。

本来なら、看護師にとって病院は働きたいと思う場所の最大手のはずです。看護師を求めている職場は他にもありますが、採用数も多く、長く勤務しさらに技術を磨いて資格を取るには病院勤務で実務経験を積まなければなりません。家族の都合でそういったことに足止めをされ、取り残されている感覚を長く感じてしまうと前向きに復職を考えられません。しっかりした研修を含め、看護師の受け入れ態勢が整っている病院や施設が今後増えることを望みます。