立派な理由

私の友人は看護師として働いています。彼女は学校を卒業して茨城県にある大きな総合病院に就職しました。そこでの人間関係はいいとも悪いともいえない状態だったらしいのですが、働いて行くには何も問題なかったようです。覚えることもたくさんあり、気を抜くことのできない仕事ではあったようですが、それなりに仕事を楽しんでしていたようです。しかし、彼女が就職した総合病院では、入院患者の看護を日替わりの担当制にしていました。そのため、自分が診る患者さんは毎日変わります。また、周回すれば同じ患者さんの担当といった感じです。患者さんを診て回る際には必ずパソコンを持って移動し、そこに検温やら患者さんの様子を打ち込んでいくのだそうです。昨日までのデータもすべてパソコン上で見ることができるので、何か聞かれた時自分が把握していないことでも、答えることは一応できるようにはなっていたようです。しかし、看護師の判断でデータに残されない内容もあったようです。そのため、患者さんやご家族に質問された時に答えられないこともあったようです。そんな時は、やはり患者さんやご家族の方からは不信感いっぱいの表情で見られると言っていました。毎日、患者さんが変わることで同じ病気で入院している人でも状態が違ったり処置が違ったりするので、勉強にはなると話していましたが、一人の患者さんと寄り添うような看護をしたいというのが彼女の想いでした。そのため、総合病院で5年我慢して勤務したのち、別の病院に転職しました。一般的には離職理由といえばマイナスな意見しか思いつきませんが、このように、向上心からの立派な離職理由もあるのです。このサイトの転職理由の円グラフでは、環境が1位になっています。
http://nurse-ibaraki.net/
もしかしたら、私の友人のような理由もあるのかもしれませんね。